プラスチックカードの製造工程と納期
- 2024.07.28
プラスチックカードはどのように作られているか
基本的には紙の印刷物と同じような工程になりますが、大きく異なるのが乾燥や冷却の時間です。時間を置かずに作業を進めるとラミネートがくっつかない、インクがヒビ割れするなど、思わぬトラブルが発生することがあります。工期の圧縮が難しいため、プラスチックカード製作には余裕をもったスケジュールを組むことをお薦めします。納期については、工程やオプション加工の有無にもよりますが、概ね2週間~が目安になります。
プラスチックカードは一般的に以下の工程を経て作られます。
なお、磁気隠蔽カードやICカードの製造が最も時間を要します。磁気隠蔽カードでは製版後、磁気テープを予め隠す加工を行ってから印刷以降の工程となり、ICカードではICモジュールを予め埋め込んだ印刷シートを用意してから印刷以降の工程となるため、場合によってはそれぞれ通常の工程の倍以上の時間が掛かることもありますので、スケジュールには注意が必要です。
オプション加工について
凹凸のあるエンボス加工、メタリックな質感の箔押し加工、記名のできるサインパネル加工など、用途に応じてプラスチックカードへの追加加工をおこなう場合は、それぞれ以下のような工程でおこないます。
納期にも1日~数日の影響が出る場合がほとんどです。
①シルクパネル加工がある場合
デザインデータ作成→製版→印刷(オフセットまたはシルク)→ラミネート→シルクパネル→型抜き→検査→梱包→出荷
②箔押し(ホットスタンプ)加工がある場合
デザインデータ作成→製版→印刷(オフセットまたはシルク)→ラミネート→型抜き→検査→箔押し(ホットスタンプ)→検査→梱包→出荷
③後加工(印字・エンボス・写真加工)がある場合
デザインデータ作成→製版→印刷(オフセットまたはシルク)→ラミネート→型抜き→検査→印字/エンボス/写真加工→検査→梱包→出荷
プラスチックカードはどのようなところで作られる?
プラスチックカードは製造メーカーが所有または提携する工場で作られています。
国内に自社工場を構えている製造メーカーのものもあれば、近年では中国、東南アジアに提携工場を持つ会社も少なくありません。
カーディナルでは、日産50万枚以上の生産能力と150台あまりのカード製造関連機器を有した自社工場を愛媛県に所有しています。徹底した品質管理・品質検査、個人情報や案件の内容などセキュリティの観点などから、すべて国内自社工場にて一貫生産を行っています。