プラスチックカードの用途一覧|会員証・診察券・社員証など活用シーン別に解説
- 2026.05.14

プラスチックカードは、業種や規模を問わずさまざまな場面で使われています。「プラスチックカードで何が作れるか調べている」「どの用途に向いているかを知りたい」という方に向けて、この記事では代表的な活用シーンを業種・用途別に整理し、それぞれに求められる仕様の考え方まで解説します。
プラスチックカードが使われる主な用途とは
プラスチックカードとは、PVC(塩化ビニール)やPETなどの素材を使ったカードサイズのプラスチック製品で、印刷・磁気・ICチップ・バーコードなどの機能を組み合わせて使われます。
用途は大きく2つに分類できます。ひとつは「機能を持たせるカード」——磁気やICチップで情報を記録し、認証・決済・入退室管理などに使うもの。もうひとつは「識別・証明のためのカード」——氏名や番号を印字して所持者を証明するもの。この2つの軸をベースに、医療・企業・小売・イベントなど幅広い業種で活用されています。
紙のカードとの大きな違いは耐久性と見た目の品質です。財布に入れて毎日使っても折れず、水濡れにも強く、数年単位で使い続けられます。表面の印刷品質も高く、ブランドイメージを体現するツールとしても評価されています。
参考:プラスチックカードの種類・特徴|用途別・素材別・加工別に網羅する完全ガイド
業種・用途別の活用シーン
医療機関:診察券・職員証

病院・クリニック・歯科医院では、診察券と職員証の2種類がプラスチックカードの代表的な用途です。
診察券は、患者番号・バーコード・磁気ストライプを組み合わせた仕様が一般的です。院内の電子カルテシステムと連携するためにバーコードや磁気の読み取りが必要なケースが多く、カード専門メーカーへの発注が標準になっています。氏名や患者番号を1枚ずつ異なる情報で印字するバリアブル加工にも対応できるため、新規患者の増加に合わせた継続的な発行にも対応しやすい仕組みです。
職員証は、顔写真・氏名・所属部署を1枚ずつ印字するバリアブル加工が中心です。入退室管理システムと連携させる場合はICチップを組み込んだ仕様を選びます。個人情報を扱う発注になるため、Pマーク(個人情報保護)を取得しているメーカーへの依頼が安心です。カードマーケットはPマークを取得しており、医療機関からのバリアブル印字・診察券発注の実績があります。
企業・団体:社員証・スタッフ証

企業・官公庁・学校法人など、多くの組織で社員証・スタッフ証のプラスチックカードが使われています。
顔写真・氏名・社員番号を個別に印字するバリアブル加工が基本で、入退室管理システムと連携させる場合はICカードに対応した仕様を選びます。FeliCaやMifareなど規格が複数存在し互換性がないため、既存のリーダー規格を事前に確認してから仕様を決めることが大切です。
社員証は入社・退職のたびに追加発行や回収が発生するため、再発注のしやすさが実務上の重要ポイントです。カードマーケットでは、共通デザインのベースカードを製造後に無料で預かり保管し、追加発行時はバリアブル加工だけで完結できる体制を整えています。製造済みのベースカードは前回発注から原則2年間保管されるため、追加発行のたびに一から製造し直す手間を省けます。50年以上にわたってカード製造に特化してきた知見から、繰り返し追加発行が発生する用途でも安定したアフターサポートが可能です。
小売・サービス:会員証・ポイントカード

小売店・美容室・フィットネスクラブ・整骨院など、顧客との継続的な関係を築く業種では、会員証やポイントカードにプラスチックカードが広く使われています。
紙やパウチカードと比べて耐久性が高く、長期にわたって財布の中に入れて使ってもらえる点が選ばれる理由のひとつです。会員番号・バーコード・磁気を組み合わせることで、POSシステムやポイント管理システムとの連携も可能です。
デジタルカードへの移行が進む一方で、実物のカードには「入会した実感」「会員としての所属感」という体験価値があります。ブランドロゴや世界観を表現したデザインを印刷して手渡すことで、デジタルには代替できない第一印象を届けられます。会員証を渡す瞬間の体験が、店舗のブランドイメージを形づくる機会にもなっています。
イベント・エンタメ:スタッフパス・プレミアムチケット・ファングッズ

フェス・展示会・スポーツイベント・コンサートでは、スタッフパスやイベントパスとしてプラスチックカードが活用されています。首から下げるランヤード対応の大きめサイズ(ハガキ大など)や、磁気によるアクセス管理が必要なシーンにも対応できます。
近年は、紙チケットに加えてプラスチック製の数量限定プレミアムチケットを販売するイベントも増えています。イベント終了後も記念品・コレクターズアイテムとして残るため、ファンの満足度向上や次回来場の動機づけにつながります。
VTuberやインディーズアーティストのグッズ用途でも、プラスチックカードの需要が広がっています。チケット風デザインのカードグッズや透明素材を使ったコレクターズカードは、標準のJIS規格サイズ以外の特殊サイズへの対応が必要なケースも多く、対応できるメーカーへの発注が前提になります。カードマーケットでは特殊サイズにも対応しており、グッズ・ノベルティ目的の製作実績があります。
ギフトカード・プリペイドカード

ウェブサービスや動画配信のギフトカード・プリペイドカードとしての活用も広がっています。カード裏面にシリアルコードを印字し、特定のURLでコードを入力するとサービスや商品を受け取れる仕組みです。スクラッチ加工と組み合わせてコードを保護する設計も可能です。
デジタルコンテンツをカードという「モノ」を通じて手渡すことで、受け取る側の満足度と実感が高まるという効果があります。カタログギフトのカード化も同じ文脈で広がっており、冊子からカードへ移行する業種のひとつです。
参考:用途から探す
デジタル化が進む時代でもプラスチックカードが選ばれる理由
スマートフォンの普及でデジタルカードやアプリの利用が増えた一方で、物理的なプラスチックカードの需要は特定の用途で根強く残っています。理由はいくつかあります。
● 耐久性と携帯性の高さ
薄くて軽く、財布に入れて毎日持ち歩いても折れない耐久性があります。水濡れや汚れにも強く、数年単位で使い続けられます。診察券や社員証など、長期使用が前提のカードにはこの特性が不可欠です。
● ブランドとしての存在感
手渡されたときの質感・重み・印刷の精度は、スマートフォンの画面上では再現できません。「渡す側の誠意」「受け取る側の実感」を伴うツールとして、ブランドデザインにこだわる場面で選ばれ続けています。入会時に会員証を手渡す体験は、デジタル登録の完了通知とは異なるメッセージを届けます。
● セキュリティと管理の安定性
物理カードを使った認証・アクセス管理は、スマートフォン端末に依存しないため、システム障害やバッテリー切れのリスクを切り離せます。入退室管理・本人認証など、ミスが許されない用途では物理カードの信頼性が選ばれる理由になります。
用途ごとに変わる仕様・素材の選び方
プラスチックカードの仕様は用途によって変わります。どの機能・素材を選ぶかは、カードの使い方から逆算するのが基本です。
| 用途 | 代表的な仕様 | 特記事項 |
| 診察券 | バーコード or 磁気 + バリアブル印字 | Pマーク取得メーカーへの依頼推奨 |
| 社員証・職員証 | バリアブル印字 + 顔写真 + IC(入退室管理時) | ベースカード預かり保管で追加発行を効率化 |
| 会員証・ポイントカード | バーコード or 磁気 + 会員番号印字 | デザインでブランド訴求が可能 |
| イベントパス | ハガキ大等の特殊サイズ + バリアブル印字 | 特殊サイズ対応メーカーへの発注が必要 |
| ギフトカード | シリアルコード印字 + スクラッチ加工(必要時) | コード保護が必要な場合はスクラッチ加工を組み合わせる |
| ファングッズ用 | 特殊サイズ + 透明素材 or 箔押し加工 | 箔押し・ホログラム加工は0.76mm厚のみ対応 |
素材については、一般的にはPVCが加工の選択肢が最も豊富です。透明感を出したい場合は透明PVCや透明PET素材を選びます。環境配慮が求められる施設や自治体では、再生PETやリサイクルPVCを選ぶケースが増えており、カードマーケットでもこの傾向を踏まえた提案が可能です。
参考:カードの加工一覧
FAQ:よくある質問
- Q. プラスチックカードと紙カードはどう違いますか?
- A. 耐久性と印刷品質が大きな違いです。プラスチックカードは折れにくく水濡れにも強いため、財布に入れて長期間使い続けられます。見た目の品質も高く、ブランドイメージを伝えるアイテムとして適しています。診察券・社員証・会員証のように毎日持ち歩くカードには、耐久性の面でプラスチックが選ばれています。
- Q. 診察券や社員証のように1枚ずつ情報が異なるカードは作れますか?
- A. はい、バリアブル加工(1枚ごとに氏名・番号・顔写真などを変えて印字する加工)に対応しています。個人情報を扱う発注になるため、Pマーク取得メーカーへの依頼が安心です。カードマーケットはPマークを取得しており、医療機関・企業からのバリアブル発注の実績があります。
- Q. ICカードや磁気カード、バーコードカードはどう使い分ければよいですか?
- A. 連携するシステムや読み取り機の種類によって決まります。入退室管理にはICカードが多く使われますが、FeliCaやMifareなど規格が複数あり互換性がないため、既存のリーダーの規格を事前に確認してから仕様を決めます。POSシステムとの連携ではバーコードや磁気が一般的です。不明な場合は、まずシステム担当者またはリーダーメーカーに確認してからご相談いただくと、やり取りがスムーズです。
- Q. プレミアムチケットやファングッズ用のカードも作れますか?
- A. はい、特殊サイズ・透明素材・箔押し加工など、グッズ・コレクターズアイテム向けの仕様にも対応しています。「イベント後も手元に残るチケット」「ノベルティとして配布するカードグッズ」も、用途と枚数をお伝えいただければ具体的な提案が可能です。
- Q. 追加発行が繰り返し発生する場合、毎回ゼロから作り直しが必要ですか?
- A. 社員証や会員証のように追加発行が続く用途では、ベースカード(共通デザインのカード)を製造後に預かり保管し、追加発行時はバリアブル加工だけで完結できる仕組みを活用できます。カードマーケットでは製造済みのベースカードを無料で預かり保管(前回発注から原則2年間)しており、再発注のたびに一から製造し直す手間を省けます。
まとめ
プラスチックカードは、診察券・社員証・会員証・イベントパスなど、業種や目的に応じてさまざまな場面で使われています。搭載する機能と素材は用途によって変わりますが、それぞれに合った仕様を選ぶことで認証・管理からブランディングまで幅広いニーズに応えられます。デジタル化が進む中でも、物理的なカードには耐久性・ブランド体験・セキュリティという点で独自の役割があります。
「何を作りたいか」が決まれば、素材・加工・仕様の選定はメーカーへの相談だけで具体化できます。用途・枚数・希望仕様の3点を整理してお問い合わせいただくと、やり取りがスムーズに進みます。
プラスチックカードの製作はカードマーケット(カーディナル株式会社)へご相談ください
プラスチックカードの用途や仕様についてお悩みの企業・団体・イベント主催者の方は、ぜひカードマーケットへご相談ください。
カーディナル株式会社は、創業50年以上・国内自社工場を持つプラスチックカード製造の専門メーカーです。長年の経験と技術の積み重ねを背景に、取引社数6,000社以上の実績を持ち、会員証・診察券・社員証・イベントパスなど、あらゆる用途のカードに対応しています。「どんな仕様にすればいいかわからない」「小ロットでも対応してほしい」といったお悩みにも、専門スタッフが丁寧にご提案いたします。品質管理体制や製造工程については、【品質へのこだわり】ページで詳しくご紹介しています。






