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オプション加工一覧
ワンパス(ラベルとカードに)印字
プラスチックカードに無地のラベルを予め貼り付けた後、カード部分とラベル部分に同じ内容のものを印字する加工です。主にバーコードを印字することが多いです。以前は予め印字されたプラスチックカードとラベルをそれぞれ用意してから目視で手作業にて貼り付けていくことが主流でしたが、近年は最後に一括で印字をすることが一般的になっています。プラスチックカードとラベルに同時に一括で印字をすることでマッチングミスがなくなるメリットがあります。
カード+台紙マッチング
プラスチックカードと台紙に同じバーコードが印字されたカード台紙一体型のアイテム。予めバーコード印字をしたプラスチックカードと印刷済みの台紙を用意し、専用機械でプラスチックカードを台紙に貼り付け後、プラスチックカードに印字されたバーコードをカメラで読み取り、読み取ったバーコードと同じ内容のバーコードを台紙に印字します。バーコードを目視しながら台紙に貼り付け作業を行うことに比べて、マッチングミスが起こる可能性が無くなります。
磁気テープ
クレジットカードやキャッシュカードなどでよく見られる、カード上部に貼られた黒いテープのことです。この部分に各種情報が入っており、専用の機械で読み書きを行います。磁気テープにはISO規格(国際規格、JISⅠ型)とNTT規格(国内規格、JISⅡ型)があり、その他に富士通仕様など特殊な磁気テープもあります。
国内で流通している多くの磁気カードはNTT規格がほとんどでありますが、その中でも磁気テープの保磁力や抗磁力、エンコード密度や場所、磁気カードリーダーなど仕様が異なるので磁気カードを扱うときには注意が必要です。
磁気テープの色は黒以外に金や銀など色付きのテープもあります。磁気テープはあらかじめオーバーシートに仮止めをし、仮止めしたシートを同時にラミネート(貼り合わせ)します。
ロイコリライトフィルム貼り
プラスチックカードのラミネートにリライト機能を持たせたフィルムを帯状または全面に貼り付ける加工です。フィルム部分に文字を書き込む(発色させる)には専用のリーダライターが必要になります。文字色は青または黒になります。
艶消しマット
通常、プラスチックカードは表面に光沢があるのが一般的ですが、ラミネートの際、板を替えることによって表面を艶消し(マット調)に仕上げることが可能になります。あえてざらつかせた感じに仕上げることで、また違った雰囲気のカードになります。鉛筆での筆記も可能です。納期は両面に比べてかかりますが、片面のみ艶消しにすることも可能です。
フルカラー全面印刷(FOP加工)
フルカラー全面印刷した時にラミネートフィルムが剥がれない加工。ラミネートが無いカードには不用です。
エンボス/UG/エンコード
カードの表面に凸状にカタカナ・英数字を打ち出す加工のことです。漢字やひらがななどは打てません。クレジットカードやキャッシュカードでよくみられます。加工できるカードはJIS規格サイズの規格品のみとなりますので0.76mm厚のカードにしか加工は出来ません。文字サイズは大きいサイズの7B(セブンビー)と小さいサイズのエリートの2種類があります。また、打てる位置はカード下半分の所定の位置と決まっており、最大文字数も7Bは19文字、エリートは27文字と制約も多いため注意が必要です。
UG加工(番号・テキスト・バーコード)
カード専用のラインサーマル熱転写プリンターで連番や個人名などバリアブルな情報をプリントする加工のことです。その他にバーコードやQRコードも加工可能です。プラスチックカードではカード端を除いてほぼ全面に印字することが可能で、また文字サイズやフォントもバリエーションが豊富です。漢字や記号も印字することが可能なので、エンボスよりも制限が無く、デザインに幅は広がりますが、色は黒のみとなります。
スクラッチ(リボン・ラベルタイプ)
印字した数字や文字の上に隠蔽姓の高い銀色のスクラッチリボンまたはスクラッチラベルで目隠しをする加工です。プラスチックカードの場合、通常はリボンタイプが一般的になりますが、マット調の素材にリボンタイプで加工を行うと削れにくくなる場合があり、カードの表面状態に応じてはラベルタイプで加工を行います。スクラッチ加工がある場合はスクラッチで目隠しを行う部分以外に別途管理用の連番等を印字する必要があります。
昇華転写
昇華型のインクリボンに熱を加えることでインクが気化し、気化したインクがプラスチックカードの表面に直接定着する印刷方法です。プラスチックカードでは主にIDカードや身分証など、顔写真を入れる加工を昇華転写で行うことが一般的です。昇華転写が可能な素材はPVC 0.76mm厚のみとなります。また、インクヘッドを直接表面に触れるため、カードの端にインクがのらない、あるいはICカードのように表面に段差があるようなカードには不向きな加工になります。
再転写
カードに直接転写するのではなく、一度専用のフィルム(再転写フィルム)にデザインを印刷し、印刷したフィルムを熱でカードに転写する加工です。昇華転写と異なるのは、インクヘッドが直接カードに触れないのでカード端までの印刷ができ、また、カードの表面にやや段差があるICカードにも加工が可能です。
プレス連番(デボス)
仕上がったカードの表面にホットスタンプで連番を入れる加工です。1回の作業で加工できるのは6桁までの連番のみ(ランダムは不可)、それ以上は2回以上に分けて作業することになるため時間がかかります。近年は熱転写によるサーマル印字加工が主流になってきており、プレス連番は縮小傾向にあります。ただ、印字と異なり黒以外にも金や銀、白など所有している箔の色の中から選択可能です。漢字など文字が出来ない点は要注意です。
サインパネル
会員証などでよくみられる名前などをボールペンで筆記するための白い箔の加工です。比較的ロットが少ない案件に向いていますが、0.76mm厚のカードにしか加工は出来ません。こちらも単枚の加工になるため、逆にロットが多い場合は印刷で行うシルクパネル(スクリーンパネル)の方が価格や納期面からもおすすめです。表面加工になるため、傷や汚れが付着しやすく、注意が必要です。
HOTスタンプ(箔押し)
凸版を作成して、圧と熱を加えて金箔や銀箔をカード表面に押す加工です。印刷インキでは表現が難しい金属のような光沢感を出すことが出来ます。0.76mm厚のカードにしか加工が出来ません。また、細かい文字や細い線など、細かなデザインはつぶれたりシャープに表現できないため苦手です。その他デザインによって向き・不向きがある加工なので注意が必要です。なお、単枚での加工になるためロットが多い案件は納期がかかることもあります。
シルクパネル
ラミネート直後の広板の段階で、筆記特性のあるシルクインキを利用してシルク印刷で行う加工です。サインパネルと異なり、ラミネートあり・なしに関わらず厚みの薄いカードにも加工できたり、下の文字が透ける透明タイプもあるなど各種デザインに応じた対応が可能になります。シートで行う加工のためロットが多いカードにはサインパネルよりシルクパネルの方がコストは抑えられます。サインパネル同様表面加工のため、傷や汚れが付着しやすくなります。