非接触型ICカード


交通系カードから入退出カードまで、セキュリティの高いICカード
| 材質 | PVC・PET-G |
|---|---|
| 厚み | 約0.80mm |
| 印刷 | オフセット印刷・シルク印刷・再転写加工 |
| 用途 | 会員証・社員証・学生証・入退出カード・ホテルのルームキーなど |
| 解説 | 各種情報を書き込むためのICチップを内蔵した非接触型のICカードです。クレジットカードのようにICチップがむき出しになっていないICカードのため、リーダーに近づけるだけで情報交換が可能になります。ICチップにはFelica(フェリカ)・MIFARE(マイフェア)・I-CODE(アイコード)など、いくつかの種類がありますが、ご使用のシステムや機械に適したICチップを採用する必要があります。他のカードと比べて、時間と費用が非常にかかるカードですのでご注意ください。小ロットの場合は、白無地カードに再転写加工で作成することも可能です。 |
※仕様によって印刷・加工条件が異なります。詳細はお問い合わせください。
オプション加工(一般的な加工)
この製品が対応可能なオプション加工一覧です。この他にも特殊印刷や変形・穴あけ・断裁など、お気軽にご相談ください。
カード+台紙マッチング (厚み適正:0.25~0.76)

カードを申込用紙に貼付、かつカード番号と申込用紙番号とがマッチングされ一体型になっています。
台紙は上質紙90k~135k 台紙サイズは幅方向182~250㎜ 流れ方向148~350㎜
貼付位置・印字位置等々に制約がありますので注意が必要です。
UG加工(番号・テキスト・バーコード) (厚み適正:0.188~0.76)

熱転写リボンで番号・テキスト・バーコードを印字します。
シルクパネル (厚み適正0.188~0.76)

筆記適正のあるシルクインキを利用してシルク印刷をします。ラミネート有り・無しにかかわらず薄いカードにも可能です。筆記するインキにより適性が違ってきます。多種類の適性を持たせたインキをご用意しております。
接触型ICカードと非接触型ICカードの違い
ICカードは大きく「接触型」と「非接触型」に分けられます。それぞれ通信方法や使われる場面に違いがあります。
接触型ICカード
- カードの端子を機械の読み取り部分に直接差し込み、接触して通信します。
- 通信が確実で安定しているため、セキュリティを重視する分野で使われます。
- 代表的な利用例は、クレジットカード・キャッシュカード・マイナンバーカード・パスポートなど。
- 使うたびに端末に差し込む必要があり、利便性よりも安全性を優先した仕組みです。
非接触型ICカード
- カードの内部にアンテナコイルが入っており、端末にかざすだけで無線通信ができます。
- 上下や表裏を気にせず、カード入れに入れたままでも読み取り可能。
- 交通系ICカード(Suica、PASMO、ICOCAなど)や電子マネー(Edy、nanaco、WAON)に使われています。
- 手軽に利用できるうえに、磁気カードよりセキュリティ性が高く、導入側にもメリットがあります。
非接触型の規格
- FeliCa(フェリカ):日本国内で最も普及、SuicaやEdyなど。処理速度が非常に速いのが特徴。
- TypeA(Mifare):ヨーロッパ中心に普及、低コストで入退室管理などに利用。
- TypeB:日本の住基カードやIC免許証で採用。高セキュリティで金融や公的用途向け。
- NFC:国際標準規格。FeliCaやMifareと互換性があり、決済や会員証、家電連携など幅広く使われている。
非接触型ICカードのメリット
- かざすだけで利用できる手軽さ
リーダーに差し込む必要がなく、財布や定期入れに入れたままでも反応します。改札やレジなど、人が多く並ぶ場所でのスピード処理に適しており、利便性が非常に高いです。 - 向きを気にせずスムーズに利用可能
上下・表裏の区別が不要で、カードをかざすだけで反応します。操作が直感的で高齢者や子どもでも迷わず使えるため、ユーザーフレンドリーな設計です。 - 処理速度が非常に速い
FeliCa規格は0.1秒以内で反応し、鉄道改札口で大量の乗客を捌けるレベルの処理性能を持っています。飲食店や小売などでも決済時間の短縮に貢献します。 - 摩耗や故障が少ない
接触端子がないため、差し込み型カードに比べて物理的な摩耗や接触不良のリスクが大幅に低減されます。長期間の利用でも安定した性能を発揮します。 - セキュリティ性が高い
信は暗号化されており、磁気カードに比べてコピーや偽造が困難です。また、一定距離以内でしか通信できないため、情報の漏洩リスクも比較的低いとされています。 - 幅広い用途で利用可能
交通系IC(Suica・ICOCAなど)、電子マネー(楽天Edy、nanacoなど)、社員証、学生証、会員カード、さらにはパスポートや免許証といった公的証明書にも利用されています。キャッシュレス社会の基盤技術として広がりを見せています。
非接触型ICカードのデメリット
- 導入・運用コストが高い
非接触通信を行うための専用リーダーライタやシステム構築が必要となり、磁気カードや接触型ICカードよりも初期投資が大きくなる傾向があります。小規模事業者にとっては導入のハードルとなる場合があります。 - 読み取りエラーや干渉のリスク
複数の非接触型カードを重ねて持っていると、どのカードを読み取るか誤作動を起こすことがあります。また、金属ケースや電波干渉によって通信が妨げられ、読み取りに失敗するケースもあります。 - スキミングによる不正利用のリスク
非接触通信は便利な一方で、専用の不正リーダーを使えば利用者が気づかないうちに情報を読み取られる可能性があります。距離は数cm程度ですが、セキュリティ対策をしないと悪用リスクがゼロではありません。 - 規格の違いによる互換性の問題
日本で普及している「FeliCa」は国内では強い一方、海外では「Mifare(Type A)」や「Type B」など異なる規格が主流です。そのため海外では使えない、あるいは導入先の端末で対応していないといった互換性の課題があります。 - チャージや残高管理が必要な場合がある
SuicaやEdyのようなプリペイド型カードでは、事前にチャージが必要であり、残高不足による利用不可のトラブルも発生します。クレジット一体型やポストペイ型であっても、利用者は利用明細や管理が欠かせません。







