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1枚でもOK⁉ 小ロットでプラスチックカードを作成するには・・

1枚でもOK⁉ 小ロットでプラスチックカードを作成するには・・

一般的に、印刷物はある程度まとまった数量で作成しないと割高になります。プラスチックカードも同様に、1,000枚以上のまとまった数量で作成をした方が単価を抑えることができます。しかし「在庫を持ちたくない」「どのようなものか試しに作ってみたい」「記念品のプラスチックカードを作りたい」「多品種少量の印刷物」など、様々な事情で小ロットで作成をするケースがあるかと思います。

この記事では、1枚からでも費用を抑えてプラスチックカードを作成するおすすめの方法を解説します。数枚~数十枚程度の小ロットでプラスチックカードの作成を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。

小ロットに最適な印刷方法とは

小ロットの作成に最適な印刷方法は材質にもよりますが、大きく2つの方法があります。1つはオンデマンド印刷(デジタル印刷)、もう1つは昇華転写加工または再転写加工です。

印刷方法による向き不向き、違いを比べてみる

オンデマンド印刷と昇華転写・再転写加工では対応可能な材質や仕上がり具合など、特徴があります。大量印刷に適したオフセット印刷との違いも含め、それぞれのポイントを簡単に表にまとめました。

<オンデマンド印刷> <昇華転写印刷> オフセット印刷
適性 少量印刷、小ロット時のコストを抑える
さらに数量が少ない数十枚程度のケースでは最安
大量印刷や同じ製品を繰り返し印刷するケースに最適
特徴
  • 製版不要
  • オフセットと比較して品質、耐久性は遜色なし。色の出方は若干劣る(粗い)
  • 枚数が増えると割高
  • オンデマンド印刷と比べて色の出方は劣る(粗い)
  • 納期が早い
  • ラミネート加工が無く耐久性が劣る
  • 製版が必要
  • 細部まで鮮明に表現
  • 特色が使用できる
枚数 1~1,000枚 1~100枚 1,000枚以上
期間 約2週間~※ 約1週間~※ 約2週間~※
厚み 0.76mm/0.25mm 0.76mm 0.76mm/0.25mm
特色 ×
カラー印刷のみ
×
カラー印刷のみ
※枚数は目安になります。
※条件により異なります。詳細はお問い合わせください。

 

では、オンデマンド印刷(デジタル印刷)や昇華転写・再転写加工とはどのようなものなのでしょうか。詳しく解説していきます。

オンデマンド印刷(デジタル印刷)とは

オンデマンド印刷(デジタル印刷)とは、印刷用の版を作成せず、大型の印刷機でデザインデータから直接プラスチックのシートに面付けして印刷する方法です。

プラスチックカードの印刷でよく用いられるオフセット印刷やシルクスクリーン印刷は、印刷用データから各色ごとに版を作成し、版を通してカードに印刷を行いますが、オンデマンド印刷では「版」の部分を省いた印刷になります。

家庭やオフィスにあるインクジェットプリンタやレーザープリンタと同じ要領で印刷をおこなうため、版を作る必要がなく、その費用を抑えることができますので、小ロットでも比較的安価に作成が可能です。

昇華転写加工・再転写加工とは

昇華転写加工または再転写加工とは、プラスチックカード専用の卓上型サイズのプリンタで、カードサイズになった無地のカードに1枚ずつ印刷する方法です。

こちらもオンデマンド印刷同様、版を作成する必要はなく、デザインデータから直接カードに印刷を行います。一般的には社員証や学生証など、顔写真入りのカードを作成するとき、バリアブル部分の印刷を行うのに使用する加工ですが、顔写真などが無い場合でも作成は可能です。

昇華転写と再転写の違いは、昇華転写はインクリボンを直接カードに転写して印刷する方法なのに対し、再転写はインクリボンを一度透明なフィルムに転写し、転写したフィルムをカードに貼り付けて作成する方法です。

カードにインクリボンを直接転写するか、転写しないかが製作工程上の大きな違いになります。両者の違いによる影響を以下にまとめました。

<昇華転写加工> <再転写加工>
インクリボンを直接カードに転写して印刷

  • カード端に印刷ができない
  • ICカードには不向き
  • PET-Gカードは不可
インクリボンを一度透明なフィルムに転写し、転写したフィルムをカードに貼り付け

  • カード端まで印刷できる
  • ICカードに適している
  • PET-Gカードも可能
コスト安い コスト高い

 

昇華転写の場合、カードの端部分にはインクヘッドが当たらないため、インクリボンが転写できません。そのため、カードの端部分(短編側)は印刷ができず、多少の白場が残ります。また、ICカードなど、カード表面に段差があるようなカードも段差部分にはインクヘッドがうまく当たらず、きれいに印刷ができません。

一方、再転写の場合は、あらかじめインクリボンを転写したフィルムをカードに貼り付ける形になりますので、端まで問題なく印刷が可能です。ICカードなど、カード表面に段差があるようなカードもきれいに印刷ができます。

作成に必要な時間

プラスチックカードは通常、おおまかに「印刷→ラミネート→型抜き→検品」といった工程で作成されます。その間にも乾燥や冷却などに時間を置く必要があり、標準で約2週間作成に時間がかかります。

オンデマンド印刷の場合は、使用する印刷機が異なるだけで、通常の工程と同様の流れになりますので、約2週間~と考えていただいた方がよろしいでしょう。

一方、昇華転写や再転写加工の場合は、おおまかに「プリンタの設定→印刷→検品」といった工程になりますので、条件によっては約1週間での作成も可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。オンデマンド印刷や昇華転写・再転写加工に共通していることは、印刷用の版を作成する必要がないことです。

小ロットをオフセット印刷で行う場合、製版の費用が重しになり、1枚あたりの単価が割高になってしまいます。版を起こして印刷を行った方が精細に仕上がることは事実ですが、小ロットで費用を抑えたい方にはオンデマンド印刷や昇華転写・再転写加工はおすすめです。

カーディナルでは1枚からの作成もお受けしております。ご希望に応じた様々な提案も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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