
資格証・認定証を作成する際のきほんの「き」- テンプレートや最新トレンドも紹介
- 2025.03.18

資格証・認定証は、個人のスキルや能力を証明する、非常に重要なツールです。資格証・認定証と聞くと多くの方が、賞状形式の紙媒体を思い浮かべるかもしれません。デジタル化が進む現代においても、現物の資格証・認定証の重要性は変わらず、むしろ高まっています。偽造防止技術の進化や、デジタルとの連携によって、その価値はさらに進化を続けているのです。
この記事では、資格証・認定証の主な形式から、作成の流れ、最新トレンドまでを幅広く解説します。すぐに使えるテンプレートもご用意しましたので、ぜひご活用ください。
1. 資格証・認定証とは
資格証・認定証とは、何らかの資格を持っていることや事実があることなどを証明する書類です。必ずしも、資格証・認定証といった名称のものばかりではありません。
国や自治体がその条件に当てはまる人に交付する認定証、協会や各種団体などが、検定試験の合格者に発行する資格証や合格証、講座を最後まで受講した人に発行する受講証明書や修了証、何らかの記録を出した人に発行する記録認定証など、さまざまな資格証・認定証が存在します。
資格証・認定証の基本要素
資格証や認定証には、必要な情報を正確に記載することが求められ、情報の選定が重要です。また、デザインはその組織のブランドイメージを反映するものであるべきです。
主な必須記載事項
- 資格/認定の名称
- 顔写真(有/無)
- 取得者氏名
- 発行日付
- 有効期限
- 発行団体名(ロゴ)
- 認証番号
資格証・認定証の主な形式とそれぞれの特徴
資格証・認定証の作成は、どのように進めればいいのでしょうか。
まずは、どういった形式にするかを決める必要があります。要件や形式によって、盛り込める情報量は異なりますし、適した素材、デザイン・レイアウトも違ってくるためです。
一般的に使われる資格証・認定証の形式には、主に次の3つがあります。
紙の賞状形式
伝統的な紙の賞状スタイルは、今なお多くの団体で採用されている資格証・認定証の定番フォーマットです。A4やB4サイズの広い面積を活かし、装飾的な要素や文字の配置を自由にデザインできることが特長です。
送付方法についてもパソコンからQRコード等通知し、合格者に自宅で印刷してもらうことも可能なため、コスト面でも管理面でも効率的です。また、少数の発行や急な追加発行にも柔軟に対応できる利点があります。
しかし、ある程度の大きさがあるため、持ち運びには少し不便かもしれません。また、手軽に作成できる反面、どうしても箔押しやエンボス加工などの特別感や高級感を演出しにくいという側面もあります。重要な資格や認定を証明するものとしては、少し物足りなさを感じる方もいるかもしれません。
パウチ加工した紙のカード形式
紙のカードにパウチ加工を施した資格証・認定証の形式です。この形式は、パウチ加工によって紙の賞状形式に比べてより耐久性が向上します。プラスチックカードを印刷できるプリンターは数十万円と高額ですが、パウチ加工に必要なラミネーターは数千円程度から購入できるため、比較的手軽に導入して内製化が可能です。
しかし、パウチ加工を施すことでカード全体がやや大きくなり、通常のカードケースに入らない場合があります。そのため、プラスチックカードに比べて携帯性に欠けることもあります。また、紙の資格証を作成した後にパウチ加工の作業も必要になるため、内製の場合には担当者の手間が増え、パウチフィルムのコストも追加されます。
プラスチックカード形式
プラスチックカード形式の資格証・認定証は、企業や一般社団法人から多くの問い合わせをいただく人気の形式です。運転免許証や社員証、健康保険証など、私たちの身近にある証明書の多くがこの形式を採用しています。
プラスチックカード形式の最大の課題は、専用の印刷設備が必要となる点です。一般的なプリンターでは印刷できず、特殊なプラスチックカード用プリンターが必要となるため、内製化のハードルが高くなります。また、個人宅での印刷対応も難しく、発行時には送料などの付帯コストも考慮する必要があります。
しかし、これらの課題を考慮しても、プラスチックカードが持つ優位性はそれを上回っています。まず、紙の証明書と比較して非常に丈夫で長持ちし、財布やカードケースにスマートに収納できるというメリットがあります。また、洗練されたデザインを採用できるため、素材や加工によって高級感を演出することが可能です。さらに、個人宅での印刷が難しい点から、偽造が困難となり、セキュリティレベルの高い安全性を実現できます。
このように、初期投資や運用の面で課題はあるものの、プラスチックカードはプロフェッショナルな印象と実用性を兼ね備えており、現代の証明書として最適な選択肢となっています。
実際に、多くの組織がこれらの利点に着目し、従来の紙形式からプラスチックカードへの移行を進めています。特に近年は、偽造防止技術との親和性の高さも相まって、プラスチックカード形式の採用が急速に広がっています。
【おもな偽造防止技術】
- ホログラム加工
- マイクロ文字
- QRコード
- ICチップ
自社での内製化や、個人での作成を重視される場合は、紙の賞状形式やパウチカード形式が適しているでしょう。一方で、耐久性や携帯性を重視する場合、また発行担当者の作業負担を軽減したい場合は、プラスチックカードが理想的な選択肢となります。
組織の規模や用途、予算に応じて、最適な形式をお選びください。
ここからはプラスチックカード形式の資格証・認定証について、具体的な作成の流れをご説明していきましょう。
資格証・認定証の作成の流れ
プラスチックカードに印刷できる特殊なプリンターがない場合には、導入コストや担当者の負担、仕上がりの質などを考えると、外注するのが現実的、かつ効率的です。外注先を慎重に選べば、高品質で見栄えがよく、耐久性の高い資格証・証明証を、トータルコストを抑えて作成することが可能です。
外注する場合の資格証・認定証作成の一般的な流れは、次のようになります。
1.問い合わせ・発注
問い合わせフォームや電話、メールなどで問い合わせます。その際、あわせて見積もりの依頼をすると、スムーズです。また、同時にカードサンプルを請求することができる場合もあります。発注前に、カードの材質や厚み、色味などを直接確認できるため、積極的に利用するとよいでしょう。
2.デザインデータ入稿
問い合わせへの回答や見積もり内容などに納得したら発注します。まずは、デザインデータを入稿します。多くの場合、そのままの形で印刷することができる「完全データ」で入稿するのが一般的です。デザインを決めたら、外注先が用意している、下記のような入稿用のテンプレートを利用すると、スムーズに入稿できます。
参考:入稿テンプレート
そもそもデザインをどうすればいいかわからないという人のために、デザインテンプレートが提供されている場合もあります。デザインテンプレートは、そのまま使うことも、アレンジして使うことも可能です。あるいは、単に完成イメージの確認のために使用するのもよいでしょう。
提供されるテンプレートの種類やデザインなどは、外注先によりさまざまです。例えばカーディナルでは、下記のように多様な用途に利用できるテンプレートをご用意しています。
なお、入稿の際に注意すべき点がいくつかあります。具体的には外注先によって異なりますが、次のような内容が一般的です。
- 氏名、生年月日、識別番号などの文字情報…エクセルリストで入稿
- 個人の顔写真(必要な場合)…JPGデータで入稿
- 可変データ以外のフォント…アウトライン化する
- ベースデザインに用いる画像…埋め込み、あるいはJPGデータを添付して入稿
- カラーモード…CMYK
- 効果・フィルタ・アピアランス…ラスタライズあるいは分割する
以上のほか、外注先の担当者から注意事項の説明があれば、それに従います。
3.デザインデータのチェック
入稿したデザインデータを外注先がチェックします。ここでのチェックとは、印刷に入って問題ない仕様かをみるもので、誤字脱字やレイアウトなど、校正をするものではありません。そういった細かなチェックは、入稿前に自身でしっかりと行う必要があります。
4.製版・印刷・型抜き
データに問題がなければ製版し、印刷、型抜きと、外注先が作業を進めます。オプション加工する場合は、加工の内容に応じたタイミングで、その工程が入ります。納期は、数量やオプションの有無、外注先などによって違ってきますが、製版に入ってから2週間程度でベースカードが出来上がり、その後、氏名や番号などの個人情報の加工に入ります。
5.検品・納品
印刷・加工後に検品をし、出荷・納品となります。
資格証・認定証の最新トレンド
賞状形式やパウチ形式など、資格証・認定証の形態は時代とともに変化してきました。そして、プラスチックカード製の資格証・認定証にも、近年のトレンド変化が見られます。
特にプラスチックカードメーカーである弊社で感じている傾向は、次の3つです。
顔写真を入れない依頼が増えている
以前は、資格証・認定証に、顔写真を入れるケースが多くみられました。しかし、最近では次のような理由からか、顔写真を入れない依頼も増えています。
- プライバシー保護の重要性が叫ばれる昨今、社会全体に、個人情報の最小化が図られる傾向があります。そういった観点から、個人情報の一つである顔写真を省くケースが増えているようです。
- 昨今の物価高騰は個人だけでなく、企業、特に中小企業にとっても大きな痛手です。可能な限りの経費削減が、企業の喫緊の課題となっています。顔写真を入れないことで、印刷のコストカットにつなげる意図があるのかもしれません。
- 従来、顔写真は本人確認のための最も有効なツールの一つでした。しかし、顔認証技術や指紋認証技術などデジタル認証技術の発達により、顔写真以外の方法で本人確認ができるようになったことも、影響していると考えられます。
薄型化の進展
プラスチックカードの厚みはさまざまですが、最近では薄型で製作をご依頼いただくケースが一昔前と比べると目につくようになってきました。その背景として次のような点があげられるでしょう。
- 前述のとおり、プラスチックカードは財布やスマートフォンケースなどに入るため、持ち運びしやすいといった利点があります。薄型であれば、一層収納性や携帯性が向上します。
- 顔写真を入れない理由と同じく、経費削減の一環で薄型を選ぶケースも考えられます。薄型であればそれだけ材料の使用量を抑えられ、コストカットが可能です。同時に環境への配慮にもなるでしょう。
環境に配慮した素材が選ばれやすい
全世界をあげてサステナビリティ・SDGsへの関心が高まっており、企業にも積極的な取り組みが求められます。そういった風潮もあり、環境に優しい素材の採用が増えています。
環境に配慮したプラスチックカードの例は、下記をご覧ださい。
参考:リサイクルPVCカードの可能性!端材活用で生まれ変わる次世代エコカード
まとめ
主な形式から作成方法、テンプレートなど、資格証・認定証について幅広く紹介してきました。
プラスチックカード形式の資格証・認定証を作成する際は、多くの場合外注することになるでしょう。外注先候補として、印刷会社やオフィス用品の販売店などさまざまに考えられますが、プラスチックカードメーカーも有効な選択肢となります。
プラスチックカードメーカーに直接外注した場合、中間マージンが発生せず、コストを抑えることができます。また、プラスチックカードについての専門知識があるため、より良いアドバイスをもらえる可能性も高くなります。直接メーカーへの外注を、ぜひ検討されてはいかがでしょうか。
失敗できないプラスチックカード製作については、ぜひカーディナルにお問い合わせください。