イベントパスをプラスチックで作る理由|特長と選び方
- 2026.10.14
イベントの入場証やスタッフパスを、毎回紙で用意しては使い捨てにしている——そんな運用に「もう少し良い方法はないだろうか」と感じている担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、イベントパスをプラスチックで作る理由と、実際に製作する際の素材・仕様の選び方について解説します。
【目次】
イベントパスにプラスチックが選ばれる理由
イベントパスにプラスチックカードが選ばれる理由は、耐久性・デザイン性・機能性・記念品としての価値の4つを1枚で兼ね備えられるからです。屋外や長時間の使用で折れたり濡れたりしにくく、フルカラーや箔押しで世界観を表現でき、QRコードやICチップで入退場・決済も管理できます。そのうえイベント後も手元に残るため、来場者との接点が続きます。紙製では実現しにくいこれらの価値を、1枚のカードにまとめられる点が最大の魅力です。以降で、4つの理由を順に見ていきます。
紙製パスの困りごとと、プラスチックが解決すること
紙製のパスは手軽に用意できる一方で、汗や雨で滲む、首から下げているうちに角が折れる、一日の終わりには捨てられてしまう、といった悩みがつきものです。耐久性を補うために紙へパウチ(ラミネート)加工を施す方法もよく使われますが、角の折れや端からの剥がれは残りやすく、厚みが出ることで質感が損なわれることもあります。数日間開催されるイベントや野外フェスでは、こうした劣化がそのまま参加者の印象に響きます。
プラスチックカードは、これらの困りごとにまとめて対応できます。水濡れや摩擦に強く、繰り返しの携帯にも耐えるため、会期中はもちろん、終了後の保管にも向きます。カードマーケットにも、「作り替えの手間を減らしたい」「安っぽく見せたくない」という理由でプラスチックのパスをご相談いただきます。
理由①|屋外でも多客でも壊れない耐久性
第一の理由は、過酷な使用環境でも品質を保てる耐久性です。プラスチックカードは水濡れや汚れに強く、折り曲げや破損の心配が少ないため、野外イベントや複数日程の運用に安心して使えます。
イベントパスの標準的な素材はPVCカードです。首から下げて持ち歩くスタッフパスや、来場者が一日中携帯する入場証でも、印刷が擦れにくく剛性も保てます。角は特別な指定がない限り約3Rの角丸が標準仕様となるため、ストラップに下げても引っかかりにくく、扱いやすい形状に仕上がります。
理由②|世界観を出せるデザインの自由度
第二の理由は、イベントの世界観をそのまま表現できるデザインの自由度です。フルカラー印刷に加え、透明素材や箔押し、ホログラムなど、紙では出せない質感を組み合わせられます。
デザインの方向性は、大きく二つに分けて考えると選びやすくなります。ビジュアルを主役にしたい場合は、白PVCへのフルカラー印刷にクリア素材や箔をアクセントで加える構成が向きます。一方、VIPパスや記念性の高いパスなど高級感を主役にしたい場合は、ヘアラインカードやマットブラックカード(黒板カード)に箔押しを合わせる構成が映えます。金属のような質感を求めるなら、断面まで金属調に仕上がる素材も選択肢になります。
理由③|入退場・決済を効率化する機能性
第三の理由は、運営の手間を減らす機能を1枚に組み込める点です。QRコード・バーコードを印刷すれば入退場のチェックインを素早く処理でき、ICチップを搭載すればキャッシュレス決済やエリア入場管理にも展開できます。参加者ごとに異なる通し番号を入れておけば、本人確認の手がかりにもなります。
通し番号(ナンバリング)は、素材や仕様に合わせて加工方法を選びます。PVCへのフルカラー印刷ではエンボス加工も選べますが、ヘアラインやマットブラックのような素材では箔押しナンバリング(デボス加工)による箔での連番が仕上がりの相性に優れます。連番の入れ方は、後述の注意点とあわせて事前に相談しておくと安心です。
理由④|イベント後も手元に残る記念品・販促効果
第四の理由は、イベントが終わっても手元に残り、接点が続くことです。耐久性の高いプラスチックカードは、参加者が記念品として保管するケースが多く、ロゴやビジュアルを印刷しておけば会期後もブランドの認知に寄与します。
年次で開催するイベントであれば、毎年のデザインを揃えてコレクション性を持たせる演出も可能です。カードマーケットでも、同じイベントから年をまたいでリピートでご依頼いただく例があり、「昨年と同じ品質で作りたい」というご要望に国内自社工場での一貫製造で応えています。
仕様を決めるときに押さえておきたい注意点
イベントパスは、デザインだけでなく仕様面でいくつか押さえておきたい点があります。発注前に確認しておくと、後戻りを防げます。
サイズは用途で選びます。 財布に収まるJIS規格サイズのほか、首から下げて遠目にも見せたい場合はカード大・はがき大といった大型サイズも製作できます。首掛け運用ではストラップを通す穴あけ加工が必要になるため、デザイン段階から穴の位置を見込んでおきましょう。
カード大・はがき大の大判パスは、イベントのあとに回収して使い回すか、持ち帰ってもらうかで、載せる情報や名前の入れ方が変わります。大判で作る場合の進め方は、こちらで詳しく紹介しています。
変形サイズを選ぶ場合は、形と機能をセットで考えます。 円形やキャラクター型などの型抜きにも対応しています。形を変えたパスは、カラー印刷でイベントの世界観を見せる、記念に残すといった、見た目を主役にする使い方がよく合います。入退場の管理や1枚ずつ違う番号など、パスに機能を持たせたい場合は、形とデザインを決める前にご相談ください。
カードマーケットでは、スタッフ数十名の小さなイベントから、1,000〜5,000枚規模の大会まで、パスの製作をお受けしています。スタッフ用と来場者用でデザインを分けたい、役割ごとに色を変えたいといった場合も、複数デザインをまとめてご相談いただけます。
プラスチック製イベントパスの製作事例
カードマーケットでは、さまざまなイベント向けにパスを製作してきました。たとえば動物をテーマにした創作イベント「Kemocon」では、複数年にわたって参加者用パスをリピートでご依頼いただいています。学生フォーミュラの大会では、スタッフ運営用のパスをPVCカードに穴あけ加工を施して製作しました。
このほか、アーティストライブのVIPパス、スポーツクラブのスタジアム入場パス、ゲームアプリイベントの来場者パス、企業の周年記念イベントのスタッフパスなど、規模や目的の異なる案件に対応しています。いずれも、耐久性と世界観の表現を両立させたいという共通のニーズが背景にあります。
参考:製作事例一覧
FAQ:よくある質問
- Q. プラスチックのイベントパスは、どんなイベントに向いていますか?
- A. 複数日程や屋外で使うイベント、QRコードやICチップで入退場を管理したいイベント、パスを記念品として持ち帰ってもらいたいイベントに向いています。会期の長さと、パスに持たせたい役割を先に整理しておくと、素材や加工も選びやすくなります。
- Q. 少ない枚数でも製作できますか?
- A. はい。数十枚の小さなイベントから、1,000〜5,000枚規模のイベントまでご相談いただけます。スタッフ用・来場者用などデザインを分けたい場合も、複数種類をまとめてご相談いただけます。
- Q. 円形やキャラクター型のパスは、どんな使い方に向いていますか?
- A. イベントの世界観を見せるパスや、記念に持ち帰ってもらうパスのように、見た目を主役にする使い方に向いています。入退場の管理など機能も持たせたい場合は、形とデザインを決める前にご相談ください。
- Q. ストラップを通す穴あけには対応していますか?
- A. 対応しています。首掛け運用に合わせて穴の位置を設計します。角は約3Rの角丸が標準仕様のため、下げて使ってもストラップに引っかかりにくく仕上がります。
- Q. 翌年も同じデザインでリピート製作できますか?
- A. 可能です。国内自社工場での一貫製造により、前回と同等の品質で再製作しやすい体制を整えています。年次イベントでのリピート発注の実績もあります。
まとめ
イベントパスをプラスチックで作る理由は、耐久性・デザイン性・機能性・記念品としての価値を1枚にまとめられる点にあります。屋外や複数日程でも壊れにくく、フルカラーや箔押しで世界観を表現でき、QRコードやICチップで運営を効率化しながら、イベント後も参加者の手元に残ります。素材やサイズ、加工の制約を早めに押さえておけば、目的に合ったパスを無理なく形にできます。イベントの規模や演出したい印象に合わせて、最適な仕様を検討してみてください。
プラスチックカードの製作はカードマーケット(カーディナル株式会社)へご相談ください
イベント・スタッフパスの新規製作やリニューアルをご検討中の主催者・運営会社の方は、ぜひカードマーケットへご相談ください。
カーディナル株式会社は、創業50年以上・国内自社工場を持つプラスチックカード製造の専門メーカーです。長年の経験と技術の積み重ねを背景に、取引社数7,000社以上の実績を持ち、会員証・診察券・社員証・イベントパスなど、あらゆる用途のカードに対応しています。「どんな仕様にすればいいかわからない」「小ロットでも対応してほしい」といったお悩みにも、専門スタッフが丁寧にご提案いたします。品質管理体制や製造工程については、【品質へのこだわり】のページで詳しくご紹介しています。
