プラスチックカードのサイズ
- 2022.02.04
お財布のカード入れやパスケースを思い浮かべてみてください。お持ちのカードがちょうど納まるサイズになっていると思います。それはプラスチックカードのサイズがJIS(日本産業規格)の規格で定められているためです。
プラスチックカードのJIS規格とは?
プラスチックカードの形状は角に丸みを持たせた長方形のものが一般的です。
機械や決済端末等で読み込むためにJISの規格でサイズが定められています。カードのサイズは以下の通りです。
幅:85.6mm (合格範囲は85.47mm~85.72mm)
高さ:54mm (合格範囲は53.92mm~54.03mm)
角の丸み:3mm (合格範囲は2.88mm~3.48mm)
厚み:0.76mm (合格範囲は0.68mm~0.84mm)
この厚み0.76mmは、銀行のキャッシュカードやクレジットカード、健康保険証、印鑑証明、交通系ICカード等をはじめ、診察券や身分証明書、資格証など、プラスチックカードでもっとも一般的に使用される厚さです。
プラスチックカードの「厚み0.76mm」の構造(積層)は、概ね3層ないし4層構造になっているのが一般的です。
オーバーシート0.10mm
センターコア0.56mm
オーバーシート0.10mm
※4層の場合はセンターコアが0.28mm×2になっています。
参考:変形カード・JIS規格以外のサイズでプラスチックカードを作りたい
定期券などに利用されるサイバネ規格
JIS規格以外にサイバネ規格と呼ばれるサイズがあります。これは日本鉄道サイバネティクス協議会で策定された標準規格で鉄道の磁気式定期券で用いられ、寸法は幅85mm×高さ57mmです。ちなみに、QUOカードもサイバネ規格のサイズになっています。日本における標準的なカードサイズは、おもにこの2種類だと言えます。