プラスチックカード専門の製造メーカーについて
- 2024.07.28
会員証、社員証、診察券やポイントカードなど、あなたの身近にあるプラスチックカードはどこで作られているかご存知でしょうか?
カードも“印刷する”というイメージが強いため、印刷会社を思い浮かべる方が多いと思いますが、国内で流通しているプラスチックカードのほとんどが「プラスチックカード専門の製造メーカー」で作られています。
この記事では、そんな知られざる「プラスチックカード専門」の製造メーカーを紹介します。
プラスチックカード専門の製造メーカーについて
プラスチックカードの製造や加工には、一般印刷とは異なる多くの製造機械、関連装置が必要になります。さらにプラスチックカードは素材や用途によりバリエーションも多いため、一般的な印刷会社では生産設備を備えていません。そこを補うのがプラスチックカード専門の製造メーカーです。多様なニーズに応えられる設備と体制、ノウハウを備えたプラスチックカードの「プロ」です。
メーカーごとに違う得意領域
プラスチックカード専門の製造メーカーでは、カードのデザインから印刷・加工までを一貫して行っています。自社工場を構え、デザインから印刷、加工までを自社一貫で行えるプラスチックカード専門の製造メーカーは国内に大手から中小まで数社しかありません。
他にもカードを販売する会社には、カード製造をおこなわずメーカーとの提携で幅広いラインナップを誇る販売代理店や、印刷は自社でおこなわず、印字やエンボス、写真加工などの加工のみを行っている会社などもあります。また会社によって、JIS規格サイズのカードしか製造できない、磁気隠蔽カードの製造があまり得意ではない、など様々な特徴があります。
Webページを見ただけで見極めることはかなり難しいので、相談をする場合は「何がしたいか」をできる限り具体的に伝えることで、情報や見積りなど、精度の高い検討材料が得られる可能性が高まります。
直接発注をするメリット
カードの作製費用が抑えられるなど、直接的なコストメリットは当然期待できます。
さらにプラスチックカード製造に関する知識や経験については専門職のプロですので、作りたいもの・予算・納期を伝えることで、希望に合わせた最適な提案が得られる、品質面でも安定しており納品後のトラブルなどにも迅速な対応が期待できることなどが、専門メーカーを利用する上での大きなメリットだと言えます。
直接発注をするデメリット
一方で、印刷会社のように印刷物全般をカバーしていません。あくまでプラスチックカード製造が中心ですので、カードとその他のアイテムの製作をまとめて依頼をしたい場合などには候補となるアイテムの選択肢が少ない、提案が難しい、対応していないといったケースがあります。
そのような場合には、製作アイテムごとに発注先を変えるか、または印刷会社にまとめて依頼をした方が発注者の負担は軽減できます。
どんな人が利用するの?
印刷会社、印刷業界からの依頼は多くあります。印刷サービスの1つとしてプラスチックカードをラインナップしている印刷会社が、サプライヤーの1つとしてプラスチックカード製造メーカーを利用するイメージです。
また、広告代理店など企画を専門にしている会社や小売店、病院などへ販促物や消耗品を卸している会社など、プラスチックカードの用途の広さと比例して、様々な業種からの依頼があります。近年はインターネットの普及に伴って、プラスチックカード製造会社を直接探して依頼をおこなうケースが増えつつあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ひとくちにカードを作製する場合にも、さまざまな依頼の選択肢がありますので用途に応じて、適した会社を選ぶことが大切です。