エンボス加工って?仕様や作成時のポイントを解説
- 2022.06.10
プラスチックカード作成の後加工としても利用される、エンボス加工をご存知でしょうか?
エンボス加工とはカードの表面に数字や英字・カタカナを凸状に盛り上げる加工のことです。
身近にあるキャッシュカードやクレジットカードには、口座番号や氏名にエンボス加工が施されるケースが多く、その他にも印鑑登録証や会員証、VIPカードなどでもエンボス加工がよく利用されます。
今回は、そんなエンボス加工についてご紹介します。
エンボス加工とは
エンボス加工とはカードの表面に数字・英字(大文字)・カタカナを凸状に盛り上げる加工のことです。凸表面に色を付けることが可能です。仕上がりに立体感を持たせ、見た目や手触りで高級感を演出します。
会員カードや診察カードでは会員番号や会員氏名、クレジットカードやキャッシュカードではカード番号や有効期限、口座番号、氏名等を表示するためにも使われます。 また、エンボス加工は特殊な機械でないと作成できないため、偽造防止につながります。エンボス加工がクレジットカードや印鑑登録証に利用されるケースが多いのは、そのような理由もあります。
1.エンボス加工できるカードの種類
※加工できるカードは85.6mm×54mm厚みは0.76㎜のJIS規格のみとなります。
- PVCカード
- PET-Gカード
- 両面マットカード
- クリアカード (※デザインによって可能)
- 磁気隠蔽カード
2.文字への着色(ティッパー)
色は金・銀・黒・紺の4種類となります。
紺色はPET-Gのみになります。
ティッパー無しも可能です。
3.文字サイズ・仕様・位置
文字サイズは7ピッチ(7B)の「エンボス大」と10ピッチ(エリート)の「エンボス小」の2種類があり、ピッチは1inch(2.54cm)に納まる文字数を示しています。また、エンボス加工ができる位置はカード下半分の所定の位置と決まっており、指定されたゲージ内のみエンボスができます。
エンボス大は1行19文字まで、エンボス小は1行27文字まで可能になります。
カーディナルでは、エンボス大は数字・英字(大文字)・カタカナが、エンボス小は数字・英字(大文字)が利用できます。
エンボス大 | エンボス小 | |
---|---|---|
文字 | 数字・英字(大文字)・カタカナ | 数字・英字(大文字) |
文字サイズ | 7ピッチ(7B) | 10ピッチ(エリート) |
文字数 | 最大19文字 | 最大27文字 |
着色 | 金・銀・黒・紺(PET-Gのみ) | 金・銀・黒・紺(PET-Gのみ) |
エンボス加工で注意すべきポイント
※漢字やひらがなは打てません。
※フォントの指定はできません。
※エンボス大(7B)・エンボス小(エリート)を同時加工する場合、ティッパーの色は同色になります。一列目は銀色、二列目は金色が不可能です。
※加工の裏面は凹みますので、サインパネル加工する場合はお気をつけください。また、印刷された文字が読みにくくなりますのでご注意ください。
※エンボス大とエンボス小の同列印刷はできません。
※縦カードではエンボス加工ができませんので、違う印字方法で提案しております。
追加で発生する納期・コストはどのくらい?
エンボス加工はオプションとなるので、必要な場合は納期とコストが追加でかかります。
枚数や仕様にもよりますが、納期は+1日~数日程度となります。
コストについては、作成枚数が少ない場合価格差はあまり発生しませんが、枚数が多い場合は数万円以上の差が生じる場合もありますので、予算などに応じて検討してみるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。エンボス加工することによって、インパクトを与え、他にはないカードが作製できます。
カーディナルではあらかじめベースカードを印刷して、預かりカードに後日エンボスのみ加工することが可能です。無料カードサンプルの中にエンボスカードもご用意していますので、お気軽にお問い合わせください。