もしもの必需品。エマージェンシーカード【緊急連絡先カード】を作成してみた。
- 2023.10.11
突然ですが、みなさんはエマージェンシーカードをご存じでしょうか。日本では「緊急連絡先カード」の方が馴染みがあるかもしれません。
以前は、ツーリングを楽しむバイク愛好家の方を中心に所有されているケースが多く、決してメジャーなものではありませんでした。
しかし近年、キャンプやサイクリングといったアウトドアレジャーの広がり、あるいは身近になってきた大きな災害、また“おひとりさま”で楽しむなど、娯楽人気やライフスタイルの変化に合わせて注目されるようになってきました。
この記事では、静かな注目を集めるエマージェンシーカードについてご紹介します。
エマージェンシーカード【緊急連絡先カード】とは
エマージェンシーカードとは、緊急連絡先などの情報が一目でわかるようにまとめられたカードのことです。その内容は、所有者の氏名や住所をはじめ、持病やアレルギー、かかりつけの医療機関や普段服用している薬など、万が一、外出先で災害や事故などに巻き込まれてしまったときに所有者に関する情報や、救急医療を速やかに受けるために必要な情報をまとめて記載したものが一般的です。
近年普及してきた、病気や障害を抱えていること、介助を必要とすることなどを周囲に知らせる「ヘルプカード」と内容が重なる部分もありますが、エマージェンシーカードは周囲に知らせるのではなく、もしもの時に備えて携帯しておくことが目的です。財布やバッグに入れてもかさばらず、携帯性の高いカード形状であることが機能的に重要になります。
カードの材質は、紙製もあればプラスチックで作られたものもあり、また、サイズや形もクレジットカードやキャッシュカードと同じくらいのものから、2つ折りになったスタンプカードのような形のものまで様々です。
このようなシーンでは携帯しておきたい
エマージェンシーカードを所持・携帯しておくとよい、おすすめのシーンをご紹介します。
1.バイクやオートバイでツーリングに出かける
バイクやオートバイといった二輪車は四輪車と比べ、自分自身をガードしてくれるものが少なく、事故に巻き込まれた時、大ケガにつながるリスクが大きくなります。エマージェンシーカードを携帯していれば、万が一の事故の時にもカードに記載された情報が適切な処置につながり、命の危機から救われる可能性が大きくなります。
また、レースや走行会などでは、主催者側からエマージェンシーカードの携帯が推奨・必須とされている場合もあるようです。
2.自転車に乗る
オートバイと同様、事故に巻き込まれた際、大ケガにつながるリスクが高いのが自転車の運転です。
近年、健康志向の高まりから、サイクリングや自転車によるツーリングの人気が高まっています。また、コロナ禍以降、不特定多数との接触を避けるために、自転車で通勤や通学をされる方が多くなりました。さらにはシェアサイクルの普及など、身近に自転車を利用するシーンは増えてきています。
当然ながら自転車には免許がありませんので、乗車時に身分証明書を携帯していない方は少なくありません。自転車を運転する機会が多い方は、もしもの時のためにもエマージェンシーカードを携帯しておくことをおすすめします。
3.自宅でペットを飼っている
ご自宅で犬や猫など、ペットを飼われている方にもエマージェンシーカードの利用が広がっています。
なぜ?と思われるかもしれませんが、外出先で飼い主に万が一のことがあった場合、ペットの存在を知らせることができないために、自宅にペットが取り残されてしまう恐れがあるためです。もしもの時に、大切なペットを守る備えのひとつとして、ペットの存在を知らせるエマージェンシーカードを携帯することをおすすめします。
ペットに持病やアレルギーなどがあれば、それらの情報を記載したペット版エマージェンシーカードを作成してみるのもよいでしょう。
エマージェンシーカードを作成してみた
今回、カーディナルでは実際にエマージェンシーカードを作成してみました。
プラスチックカード専門メーカーの強みを活かし、カードはもちろんプラスチック製にしましたが、“メーカーだから”というだけではありません。エマージェンシーカードは常に持ち歩く性質上、劣化しやすく、すぐにボロボロになってしまいます。いざ必要な時に破損して文字が読めないようでは元も子もありませんので、耐久性が高いというプラスチック製の利点も考慮しました。
材質は携帯時の利便性を考え、テレホンカードと同じ0.25mm厚のPETカードで作成しました。薄くても折れ曲がったり、破れる心配はありません。また、水に濡れて破損することもありません。
さらに筆記の利便性も考慮して、PET材の中でもカードに直接筆記が可能な「再生PETカード」を採用しました。再生PETカードはマジックやサインペンはもちろん、ボールペンでも直接筆記することができます。プラスチックカードにボールペンで筆記するにはサインパネルやシルクパネル加工が必須ですが、再生PETカードはこれらの加工をする必要がないため、コストが抑えられます。(※筆記具は油性タイプをご使用ください。)
基本となるデザインは、伝えるべき情報を重点的に配置したデザインにし、緊急性を表す赤を基調としました。
■表面
- カード所有者に関する住所や生年月日などの基本情報
- かかりつけ医やアレルギーなど医療に関する情報
■裏面
- 緊急連絡先
こちらのデザインは既製品として、カーディナルの公式オンラインショップで販売をしていますが、この他にも例えば、サイクリング専用に掲載情報を絞り込んだもの、ブランドに合わせたデザイン性を重視したもの、裏面に広告宣伝を印刷したものなど、カスタマイズしたデザインでの作成も可能です。
公式オンラインショップはこちら
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【カーディナル製エマージェンシーカードの仕様】
材質 | 再生PETカード |
厚さ | 0.25mm |
サイズ | 縦:54mm、横:85.6mm |
ポイント |
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他にもこんな用途があります
最後に
いかがでしたでしょうか。
台風や地震など大きな災害が多い日本では、誰しもがこれらの災害に巻き込まれる可能性があります。万が一の時に備えて、自身のこと、何かあったときに伝えるべき人のことなど、必要な情報をまとめたエマージェンシーカードを携帯しておくことで、様々なリスクを軽減させることができるかもしれません。
カーディナルでは、突然の災害や予期せぬ事故などの際に、ご自身や大切な家族を守る備えとなるエマージェンシーカードの普及を積極的に進めていきます。
既製品の他、オリジナルデザインでのエマージェンシーカードの作成も承っています。自治体単位、会社単位、学校単位など、環境に応じたデザインで作成してみてはいかがでしょうか。興味をお持ちの方は、どのようなことでもお気軽にご相談ください。