
【お客様事例】泉屋博古館東京 年間パスポート
- 2025.02.18

事例紹介
泉屋博古館 東京とは
泉屋博古館東京は住友コレクションをはじめとした美術品を保存、研究、公開する美術館です。コレクションは、住友家第15代当主・友純(春翠)の収集品を中心に、審美眼によって選ばれた作品で構成されています。京都東山・鹿ヶ谷に本館(泉屋博古館)があり、東京と京都という日本の東西を代表する都市で定期的に展覧会を開催しています。
特筆すべきは、その規模と質の高さです。東京館では近代の絵画や工芸品、茶道具や能装束などを所蔵・展示していますが、東西合わせて3,500点を超える所蔵品の中には、国宝や重要文化財、重要美術品といった指定文化財も多数含まれています。泉屋博古館(京都)には中国古代青銅器の常設展示館があり、質・量ともに高く評価され世界有数のコレクションとして知られています。泉屋博古館は、住友家の文化的遺産を継承し、その美意識を今日に伝える重要な役割を果たしています。
年間パスポートのリニューアル
泉屋博古館東京では、2022年のリニューアルオープンと同時に年間パスポートの発行を開始しました。最初は手探りでのスタートでしたが、2025年の運用制度の改訂に向けて、デザインと仕様をより使いやすいものにしようと検討を始めました。
以前はカード本体とバーコードシールを2シート作製し、カードと控え用紙にそれぞれ貼付していましたが、カード発行に時間がかかりお客様をお待たせしてしまうことや、貼付ミス(逆さに貼る、シール連番を飛ばしてしまう等)が発生、受付業務が煩雑になっていることがわかりました。
そこで、カードにはバーコードが予め印刷され、控え用の剥離バーコードシールが一体となっている商品を採用いただきました。この変更により、スタッフの業務負荷の軽減、お客様へのサービス向上に繋げることができます。
また、カードの素材選定も、今回のリニューアルにおける重要な課題でした。プラスチックカードの素材選びは、企業のブランド価値や環境方針を具現化する重要な要素となるためです。ご検討の結果、環境に配慮したリサイクルPVC素材をお選びいただき、ご要望の加工にも対応することで、理想的なカード製作を実現することができました。
制作のポイント
まず最初に、サンプルを作成し、お客様にご確認いただいた後、量産に移るという段階を踏むことで、確実かつ丁寧に制作を進めました。このプロセスにより、クオリティを高めることができ、お客様には大変ご満足いただけました。
以下にその際にいただいた嬉しいお言葉をご紹介いたします。
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制作費としては加工の分、以前より若干上がりましたが、業務負荷の軽減とお客様へのサービス向上につながる方が重要だと考えています。
メールでのやりとりのみでしたが、迅速にお返事くださり、安心して進めることができました。
入稿データを内作し、素人仕事のためデータ不備があちこちにありましたが、こまやかに確認&フォロー頂けて大変助かりました。来年はもう少し要領良くできればと思います。
まずはカード自体の仕様変更が優先課題でしたが、来年の使用状況をみて、館内で制作・印刷している案内用紙の台紙化も検討したいと考えています。
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カーディナルは、お客様の課題に寄り添ったご提案を可能にする豊富な知識と経験があります。プラスチックカード製造における豊富な経験と高度な技術、柔軟な対応力で、お客様の困りごとを全力で解決します。会員証のご相談は、ぜひカーディナルへご相談ください。
カード仕様
素材 | リサイクルPVC |
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厚さ/サイズ | 0.76mm/JISサイズ(85.6mm×54mm) |
加工 | シルクパネル、バーコード印字、ワンパス印字(ラベル付きカード) |
制作部数 | 700枚 |
制作期間 | 約2.5週間 |

泉屋博古館 東京 (https://sen-oku.or.jp/tokyo/)
美術館
開館時間:
11:00 〜 18:00(最終入館 17:30)
※金曜日は19:00まで開館しています
休館日:
月曜日(祝日の場合は翌平日)/年末年始/展示替期間