「チケット風カード」をイベントグッズに|デジタルチケット時代のコレクターズアイテム製作ガイド
- 2026.04.27

コンサートや舞台、スポーツ観戦に足を運んだとき、かつては半券や入場チケットを財布に大切に保管しておく方も多かったのではないでしょうか。ところが今や、スマートフォンのQRコードを提示するだけで入場できるイベントが多くなってきました。利便性は格段に上がりましたが、「手元に残るものがない」という声もイベント主催者・運営者からよく聞かれるようになりました。
そうした流れの中で注目を集めているのが、グッズ・ノベルティとしての「チケット風カード」です。実際の入場チケットとしてではなく、コレクターズアイテムやライブ記念品として製作するこのアイテムは、ファンの購買行動と相性がよく、イベント主催者や事務所のグッズ展開の選択肢として広がりを見せています。
この記事では、チケット風カードをグッズ・ノベルティとして活用する背景・活用シーン・製作時の仕様選定のポイントを解説します。
【目次】

※ライブ・コンサートをテーマにしたチケット風PVCカードの製作例(PVC・箔押し加工)。キャラクターごとに異なるカラーテーマで3種類をシリーズ展開したイメージサンプルです。
デジタルチケット時代に生まれた「物理チケット体験」への需要
チケット風カードとは、コンサートや舞台のチケットをモチーフにしたデザインを施したプラスチックカードのグッズです。実際の入場には使用せず、記念品・コレクターズアイテムとして企画・製作されます。素材にはPVC(塩化ビニール)やPETが使われ、デザインの方向性や加工の種類によって選び分けます。
電子チケットの普及により、イベントの「記念として手元に残るもの」が減りました。その空白を埋める形で、グッズとしてのチケット風カードへの需要が生まれています。プラスチック製であることで紙製チケットにはない耐久性と質感が生まれ、ホログラム加工や箔押しなどの仕上げを加えることで「特別感のあるコレクターズアイテム」として成立します。特定のキャラクターやアーティスト、選手ごとにデザインを分けてシリーズ化することで、「全種揃えたい」というファン心理とも結びつきやすく、グッズとしての訴求力が高いのが特徴です。
なぜプラスチックカードがグッズとして選ばれるのか
紙で作ると、意外と早く傷みます。財布に入れて持ち歩けば角がよれ、湿気で反りが出る。大切な記念グッズとして保管・展示することを前提にするなら、素材の選択が仕上がりの印象を大きく左右します。
PVC素材のプラスチックカードは、財布やカードケースに入れても傷みにくく、長期保管に向いています。また、印刷再現性が高く、イラストや写真を鮮やかに仕上げられるため、キャラクタービジュアルやアーティスト写真を使ったデザインとの相性も良好です。
加えて、PVCカードにはさまざまな加工を組み合わせられます。カード全面に透明ホログラム箔を施せば、光の当たり方によって虹色の輝きが生まれ、見る角度によって表情が変わる仕上がりになります。箔押し加工を加えれば、名前やロゴに金・銀の輝きを乗せることもできます。こうした加工は紙製では実現しにくく、プラスチックカードならではの付加価値です。
参考:カードの加工一覧

※PVC素材にホログラム箔を箔押し加工したサンプル。光の当たり方によって箔の輝きが変化します。
活用シーン別:こんな使い方ができる
ライブ・コンサートの記念グッズ
音楽アーティストのライブグッズとして、「そのツアーにしか存在しない記念カード」として製作するケースです。会場限定販売や来場者への配布グッズとして活用できます。チケット風のデザインにイベント名・日付・会場名などを入れることで、実際の記念品として機能します。
VTuber・アイドル事務所のグッズ展開
複数のキャラクターやタレントを抱える事務所・プロダクションにとって、メンバーごとに異なるデザインのカードをシリーズ化することは、ファンの「推しのカードを集めたい」という購買行動に直接応える手段になります。オンライン通販での販売や、イベント物販との組み合わせも有効です。
カードマーケットでは、複数デザインをまとめてご相談いただける体制を整えています。種類数や枚数の組み合わせについてはご要望に応じて対応いたします。
参考:ファングッズ/トレカ
スポーツチームのシーズン施策
観戦チケットとは別に、試合ごと・選手ごとにデザインしたコレクションカードを配布・販売する施策は、一部のスポーツチームで実際に取り組まれています。シーズンを通じて継続的にファンとの接点を作れることや、来場促進のインセンティブになることが強みです。カードマーケットではスポーツチーム向けの複数デザイン展開にも対応しており、シーズン施策の企画段階からご相談いただけます。
アニメ・ゲームのイベントノベルティ
展示会やゲームイベントで配布するノベルティとして、キャラクターをデザインしたチケット風カードを活用するケースもあります。入場証や参加証のデザインをそのままグッズとして成立させる発想で、イベントの記念性を高められます。
複数デザイン展開と「コンプリート文化」との相性

チケット風カードをグッズとして展開する際、多くの場合はデザインを複数種類に分けることになります。このとき、「全種類コンプリートしたい」というファン心理が需要の底上げにつながります。
1人のファンが複数枚を購入する行動は、推し活グッズの市場ではごく自然なことです。「1種類あたりの枚数が少ない」と思っていても、複数デザインのシリーズとして展開することで、全体の製作枚数はまとまったボリュームになることが多く、製作の効率化にもつながります。
また、「どのデザインが届くかわからない」ランダム仕様ではなく、デザインを選んで購入できる形式のほうが、在庫管理のしやすさという点でイベント主催者・事務所側にもメリットがあります。どちらの販売形式にも対応できるよう、企画段階で設計しておくとよいでしょう。
製作前に決めるべき仕様・加工のポイント
素材の選び方
チケット風カードに使われる素材は主に4種類あります。
| 素材 | 特徴 | 向くデザイン |
| PVC(白) | 発色・印刷品質が高く、加工の選択肢が豊富 | ホログラム・箔押しを組み合わせた華やかな仕様 |
| PVC(クリア・透明) | 透け感を活かしつつ多彩な加工に対応 | 独自の世界観を演出したデザイン |
| PET(白) | 薄さ・軽さが特徴 | シンプルで洗練されたデザイン |
| PET(クリア・透明) | クリアな透け感が強み | 背景を活かした繊細なデザイン |
ネット上で目にするチケット風カードのグッズには、透明PETを使ったものも多く見られます。透明PETは薄さと透け感が特徴で、裏面や背景が透けて見えるという独自の表現ができます。一方、透明ホログラム箔や箔押し加工でコレクターズアイテムとしての存在感を出したい場合は、PVC素材が適しています。「デザインや透け感で勝負するか、加工で差別化するか」という方向性によって素材を選ぶとよいでしょう。
サイズ選び
プラスチックカードの標準サイズはJIS規格の85.6mm×54mm(クレジットカードと同サイズ)ですが、チケット風のグッズとして製作する場合は、実際のコンサートチケットに近い横長の特殊サイズを選ぶことで、より「本物のチケットらしい雰囲気」を演出できます。
カードマーケットでは特殊サイズのカード製作に対応しており、デザインの世界観に合わせたサイズ設計が可能です。「どのサイズが適切か」の相談から受け付けています。
参考:カードサイズ 一覧
加工の選択肢
| 加工 | 特徴 |
| 透明ホログラム箔 | カード全面が光の確度で色が変わる。コレクターズアイテムとしての特別感を演出 |
| 箔押し | 文字・ロゴ・ワンポイントに金・銀・ホログラムの箔を乗せられる |
| 穴あけ加工 | ストラップ・ランヤードに取り付け可能にする。本物のチケット感を出したい場合に有効 |
透明ホログラム箔と箔押し加工は組み合わせることもでき、より高級感のある仕上がりになります。どの加工を選ぶかは、デザインの方向性と活用シーンによって変わります。50年以上プラスチックカードの製造に携わってきた知見から、用途に合った仕様を的確にご提案することができます。

※PVC素材に透明ホログラム箔を全面に施し、さらにロゴをホログラム箔で箔押し加工したサンプル。
注意点:穴あけ位置とデザインの調整
穴あけ加工を行う場合、デザインデータの段階で穴の位置を考慮しておく必要があります。後からデザインを変更できないため、製作前の入稿データ確認が重要です。「穴あけを後から追加したい」というご相談もよくありますが、デザインによっては対応が難しい場合もあるため、企画段階で決定しておくことを推奨します。
FAQ:よくある質問
- Q. 何枚から製作できますか?
- A. 複数デザインをまとめてご発注いただく場合、1種あたり数百枚〜の規模でのご相談に対応しています。必要な種類数・枚数の組み合わせについては、お問い合わせ時にご要望をお聞かせください。
- Q. 複数デザインを同時に発注できますか?
- A. はい、複数デザインをまとめてご相談いただけます。キャラクターごと・メンバーごとにデザインが異なる場合も、まとめて製作のご依頼をお受けしています。
- Q. ホログラムの種類は選べますか?
- A. ホログラムの種類については、製作時にご相談いただけます。どのような仕上がりを想定しているか、参考イメージをお持ちいただけるとスムーズにご提案できます。
- Q. データはどのような形式で入稿すればよいですか?
- A. 入稿データの形式・解像度・カラー設定についての詳細は、お問い合わせ時にご案内しています。デザインデータが未完成の段階でのご相談も歓迎していますので、まず仕様を固めてからデータ制作を進めることも可能です。
- Q. サンプルを見てから発注を検討したいのですが。
- A. カードマーケットでは無料サンプルをご用意しています。素材・加工の質感を事前に確認してからご検討いただけます。ただし、ご希望仕様のサンプルのご用意がない場合もありますので、まずはお問い合わせください。
まとめ
デジタルチケットが当たり前になった今、ファンが「手元に持ち続けたい」と思うアイテムの価値は以前より高まっています。チケット風カードは、耐久性・印刷品質・加工の多様性という素材の強みと、コレクターズアイテムとしての需要が重なるところに成立するグッズです。グッズ・ノベルティとしてのチケット風カード製作をご検討の際は、カードマーケットへお気軽にお問い合わせください。
プラスチックカードの製作はカードマーケット(カーディナル株式会社)へご相談ください
イベントグッズ・ノベルティ用のチケット風カード製作をご検討中の方は、ぜひカードマーケットへご相談ください。
カーディナル株式会社は、創業50年以上・国内自社工場を持つプラスチックカード製造の専門メーカーです。長年の経験と技術の積み重ねを背景に、取引社数6,000社以上の実績を持ち、会員証・診察券・社員証・イベントパスなど、あらゆる用途のカードに対応しています。「どんな仕様にすればいいかわからない」「小ロットでも対応してほしい」といったお悩みにも、専門スタッフが丁寧にご提案いたします。品質管理体制や製造工程については、【品質へのこだわり】ページで詳しくご紹介しています。






